トランプ米大統領、シリア撤退方針に変更なし 軍の安全確保が優先

[ワシントン 7日 ロイター] – 米ホワイトハウスは7日、トランプ大統領はシリアから撤収する米軍の安全確保を優先的に考えているが、シリア撤退方針に変更はないと表明した。

シュラップ報道官はFOXニュースに対し、「大統領は、米軍かつ同盟国の安全を確保することが主要目標であると言及する一方、米軍撤収を巡る立場は変えていない」と強調。「国防総省が米軍を安全に撤収する戦略を策定する」とした上で、「米軍兵士の安全確保を徹底するため、撤退は時間を要する」と述べた。

ホワイトハウスによると、トランプ大統領はこの日、フランスのマクロン大統領と電話会談し、過激派組織「イスラム国」(IS)壊滅を目指す両国の決意やシリアに駐留する米軍の「計画的で事前調整された撤収」について協議した。

ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は前日、シリア撤退を巡り、米軍が支援してきたシリアのクルド人勢力を攻撃しないとトルコが確約することが条件になるとの考えを示した。

トランプ大統領も6日、シリア撤退の考えをあらためて表明しつつも、近く実施されない可能性を示唆。トランプ大統領は12月に突然、米軍撤収の決定を発表。国内外から批判の声が上がったほか、マティス前国防長官の辞任につながった。[nL3N1Z22T5]

ポンペオ国務長官は7日、CNBCに対し、シリア撤退は「戦略変更」ではあるものの、IS掃討やイランの影響力拡大阻止といった米国の方針に変化はないと言明した。

トルコのエルドアン大統領がシリアのクルド人勢力への攻撃を指示しないと信用できるかどうかという問題については、IS掃討で米軍と共闘した兵士を守るとエルドアン氏はトランプ大統領に約束したと指摘。ボルトン氏が今週トルコを訪問しているのは、この約束をトルコ側がどのように実行するかについて協議する目的があると語った。

エルドアン大統領は7日付の米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)への寄稿で、米軍のシリア撤退は慎重に、かつ適切なパートナーとともに計画されるべきだと警告した上で、トルコが「その任務を遂行する力とコミットメントを有する」唯一の国であるとの認識を示した。

*内容を追加しました。

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