2018年は過去4番目に暑い年、EU機関が初の通年統計使用

[オスロ 7日 ロイター] – 欧州連合(EU)のコペルニクス気候変動サービス(C3S)は6日、2018年は過去4番目に暑い年となったと明らかにした。この報告は、初めて通年のデータを使用した世界規模のリポートとなった。

18年の世界の地表平均気温は14.7度で、最高記録をわずか0.2度下回るにとどまった。さらに複数の科学者が、今年も暑くなる可能性が高いと予想している。

C3Sのジャン・ノエル・テポー代表は「欧州の広範囲に見られた温暖で乾燥した夏や北極圏の気温上昇など劇的な気象現象は、われわれ皆に対する警鐘だ」と述べた。

そのほか18年に発生した極端な現象としては、米カリフォルニア州やギリシャでの深刻な山林火災、インドのケララ州で発生した1920年代以来で最悪となった洪水、オーストラリアからアフリカ北部を襲った熱波などが挙げられる。

C3Sの主任科学者Freja Vamborg氏は、2019年も暑くなると予想。ロイターに対し、「エルニーニョ現象が発生しつつある。持続するか消滅するかにより状況が変わるだろう」と述べた。

過去4年間の平均気温は、19世紀の統計開始以来となる最高水準が続き、特に2016年はエルニーニョ現象で太平洋の海面温度が上昇したことから、過去最も暑い年となった。2位と3位は、それぞれ2017年、2015年だった。

C3Sのリポートによると、主に人間による化石燃料の燃焼で、熱を蓄積する二酸化炭素の大気中濃度が2018年に過去最高の406.7ppmに到達。17年は404.1ppmだった。

過去5年の世界の平均気温は、産業革命前を1.1度上回ったという。

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