中国出生率、約70年ぶり低水準 「一人っ子政策」廃止寄与せず

[北京 21日 ロイター] – 中国国家統計局が21日に発表した2018年の出生率は、70年前の中華人民共和国建国以来の低水準となった。人口統制の緩和が出生率の押し上げにつながっていないことが示された。

18年の出生率は1000人当たり10.94人と、17年の12.43人から低下し、1949年以来の低水準となった。

18年の出生数は200万人減の1523万人だった。

出生数から死亡数を引いた人口自然増加も、多くの飢餓者が出た1960年代初め以来のペースに鈍化した。

中国は2016年、出生率の低下や人口高齢化への懸念から、都市部の夫婦が2人目の子どもを持つことを認め、1979年以来続いた「一人っ子政策」を廃止した。

統計局は出生率の低下について原因は指摘しなかったが、18年の中国経済は28年ぶりの低成長となった。[nL3N1ZL1GA]

多くの夫婦は、住宅価格が高騰する中で医療費や教育費の支払いへの不安から出産に消極的になっている。

政府系シンクタンクが1月に示した試算によると、中国の人口は2027年にも減少に転じる可能性がある。

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