【中国語豆知識】“親切”
日本人は「親切」じゃない?
もう20年も前の話ですが、日本に来て間もない中国人留学生が初めてデパートに行ったときのことをこう話してくれました。「店員さんはみんなニコニコしていて、わざわざ売り場まで案内してくれ、ドアも開けてくれました。しかし、親切だと感じませんでした」
当時の中国には、客に対するサービスという考え方はなかったので、日本のデパートの至れり尽くせりのサービスには驚いたようですが、「親切だと感じなかった」とはどうしたことでしょうか。十分親切だと思うのですが。
話をよく聞いてみると、親近感がないと言いたかったようです。確かに、マニュアルどおりの上辺だけのサービスで親近感は感じません。
「親切」の「親」は本来「身近に接する」ということで、「切」は「刃物をぴったりと切り口に当てる」ということ。そこから、「思い入れが深く切実だ」という意味で使われるようになりました。それは日本語も同じで、日本語では「深切」という字が当てられることもあったことからもうかがえます。
ところが、時がたつにつれ、両言語間で「親切」の意味に変化が生まれました。中国語では、人の振る舞いが「親しみがあり、心がこもっている」という意味で使われるようになったのに対して、日本語では、相手に対して「思いやりがあり、配慮が行き届いている」という意味で使われるようになりました。
ですから、中国語の『親切』は人が「感じる」ものなのに対して、日本語の「親切」は人に「施す」ものなのです。この違いがわかれば、当の中国人留学生にも「小さな親切、大きなお世話」の意味がすんなり理解できることでしょう。
(智)
おすすめ関連記事:同輩でも「先輩」?
関連記事
最近、インターネットサイトでは第二次世界大戦中にバミューダトライアングルで失踪した米軍の4機の爆撃機が火星の上空で飛行しているとの説が流れている。 米国「世界ニュース週刊」は
インドの9歳の女の子ラビナセリちゃんがこのほど、マイクロソフト社の専門家認定試験(MCP)に合格、世界で最も年少の同社認証専門家となった。MCPは国際公認の権威あるIT試験
台湾在住の銭さん(73)は、1994年 変形性膝関節症で右膝に人工関節を入れた。その後、左の膝関節も発症し、人工関節に入れ替えなければならないと医者に言われた。さらに原因不明
昔々、森の奥深くに仙人が暮らしていました。ある日、仙人が食事をしようと腰をおろしたときのことです。突然、空から鼠(ねずみ)が落ちてきました。どうもカラスが落としたようです。仙人は鼠を家に入れ、お米を食べさせてやりました。
怒りは体の器官に大きなダメージを与える。脳充血、心拍数の異常、肺へのダメージ、胃腸障害、怒りによる肝臓の鬱積、腎臓へのダメージ、乳がん、外見の変貌(醜悪になる)などが起きてくる。さて、あなたはこれらのダメージを知ってもまだ怒る?
キャンプなど屋外で火を起こす場合、木の棒を擦って摩擦熱により発火させることが真っ先に頭に思い浮かぶかもしれない。もっと容易な方法がこのたび、Youtubeで公開された。キッチンにあるプラスチックの袋で火を起こす方法だ。
イギリスの著名な物理学者スティーブン・ホーキング氏は、健康な人たちがなぜずっと座っているのか、と疑問を投げかけた。
「会社は金儲けのためではない」
こう話すのはスウェーデンの企業家Zoupounidisさん。彼はギリシャからの移民です。東西文化の薫陶を受けてきました。神や英雄が登場するギリシャ神話、善の重要性を説く中国の昔話の両方から価値観を吸収しました。