GettyImages

「百忍」をもって 一族が九代も同居 

麟徳二年(665年)の冬十月、唐高宗は泰山へ封禅の儀を行いに行く途中、寿張県(中国河南省濮陽市台前県)を通り掛かりました。張公藝という長寿の老人がその子孫と九代にわたって仲良く同居していることを聞いた高宗は、張公藝を訪ねました。高宗は張公藝に「なぜ、一族がこのように睦まじく九代も同居できるのか」と聞きました。

張公藝は最初何も言わずに、筆と紙を出し、紙に「忍」の字を百余り書きました。そして、張公藝は唐高宗に「父子の間に忍が無ければ、慈悲と孝行の心が失われる。兄弟の間に忍が無ければ、よその人に欺かれる。兄弟の妻の間に忍が無ければ、兄弟たちがばらばらになるだろう。姑と嫁の間に忍が無ければ、親孝行をする心が失われるだろう。……」と説明しました。つまり、お互いに責めるのではなく、忍ぶことで家族が仲良くなり、幸せに暮らせるのだということです。

これを聞いて非常に感動した唐高宗はその場で、張公藝に酔郷侯という爵位を与え、張公藝の息子である張希達を司儀大夫に抜擢しました。同時に、高宗は百忍義門の建設を命じ、高宗は自ら「百忍義門」という四文字を書き上げました。張公藝が亡くなってから、子孫はこの「忍」と「孝」を謳うことを主張し、平和で幸せな家庭を築き上げた賢明な先祖を記念する為に、彼を祭る「百忍堂」を建てました。

▶ 続きを読む
関連記事
食事を我慢し、運動を頑張っているのに、なぜかやせない――その原因は「頑張りすぎ」にあるかもしれません。ストレスを減らし、代謝を整えながら自然にやせるための、今日から無理なく続けられる10のコツを紹介します。
暑い環境での運動は、体温上昇や腸への負担、炎症反応を引き起こすことがあります。植物由来成分やプロバイオティクスが、熱ストレス対策に役立つ可能性を紹介します。
ゴースティングは、理由や区切りがないまま関係が終わるため、反すう思考や自己否定を招きやすいといいます。拒絶より立ち直りにくい理由と、心を整理するヒントを紹介します。
骨や筋肉の減少は、単なる加齢だけで起こるものではありません。運動負荷、栄養、睡眠、ストレスなどを見直すことで、骨折や転倒を防ぐ体づくりにつながります。
サケの赤い色素として知られるアスタキサンチン。目や肌、脳、心臓の健康に役立つと注目されていますが、宣伝どおりの効果は期待できるのでしょうか。食品とサプリの違いを含め、科学的根拠から実力を検証します。