「毎週一字」は漢字の真髄をご紹介する教養コンテンツです。毎週一文字ずつをピックアップし、漢字に込められた本当の意味をお伝えします。また、全日本書道連盟正教授青石清雲先生による示範のビデオ動画で、古代から伝わる伝統文化「書道」をご堪能ください。
第六回は「禮」
中国の漢の時代の許慎(きょしん)が、漢字の成り立ちやその本義を部首ごとにまとめた書を「説文解字(せつもんかいじ)」という。
「義」について、「説文解字」には以下のように書かれている。
漢代許慎《說文解字》曰:禮,履也。所以事神致福也。
「義」について、「説文解字」には以下のように書かれている。
漢代許慎《說文解字》曰:禮,履也。所以事神致福也。
「履なり。神に事(つか)へて福を致す所以なり」とある。
禮(れい)は、人のふみ行うべき道。儒教における禮(礼)は、儒教の主要な思想であり、五常(仁・義・礼・智・信)の一つ。
「禮」の意味
自然の掟に従って初めて社会は成り立ちます。孔子の『三礼』(さんらい)は挨拶から先祖を祀ることまで、あらゆる場所における礼儀を定めました。ここで取り上げられている服装やテーブルマナーなどは、欧米社会でもみられます。
「禮」は儒教が理想とする礼儀作法や礼節などの意味を含んでいます。
漢字の傍(つくり)「豊」は 翡翠で溢れる器を示し、偏(へん)は神々への崇拝を表します。つまり、「禮」は、神への奉納を表しています。五千年の歴史を遡る「禮」は神と人との関係を源とするものであり、この一文字から古代の人々が神々を敬った様子が窺えます。
(神韻芸術団フェイスブックより)
(大紀元編集部)
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