台湾、刑法修正案を通過 中国スパイへの死刑求刑を可能に
中華民国の国家機密保護法と刑法の修正案は立法院(国会)で7日、三読通過後、可決・改正された。台湾で暗躍する中国共産党政権のスパイを厳罰にすることが最大の目的だ。国家機密保護法の修正案は、国家機密を中国共産党政権に漏えいする者に対して、15年以下の有期懲役刑を科すと定めた。刑法の修正案は、中華民国に対して武力を行使するまで至らせる機密漏えい者に死刑を科すことを可能にした。
国家機密保護法は、各地の首長、政務官、退役将校など国家安全に関わる公職員や軍人が退職後の3年以内に、出国の際、渡航先や出国目的を届け出る必要があると定めている。修正案は、「退職後の3年間」を「6年間」にした。
また、同修正案は中国本土、香港、マカオを国家機密保護法の規制範囲内にした。中国本土や香港などの外国政府や敵対勢力のために、機密情報を収集し漏えいする者には3年以上、10年以下の有期懲役刑を、極秘情報を漏えいする者には15年以下の有期懲役刑を科す。
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