カナダ、新NAFTA批准へ動議提出 米副大統領訪問控え

[オタワ 27日 ロイター] – カナダのフリーランド外相は27日、北米自由貿易協定(NAFTA)を改定した「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」の批准に向けた動議を同国の下院に提出した。USMCA批准に向けた初めの一歩となる。

米政府は今月17日、カナダとメキシコに対する鉄鋼・アルミニウム輸入関税を撤廃することで合意したと発表。USMCA批准の最大の足かせとなっていた要因が取り除かれた。これを受け、ペンス米副大統領は30日、USMCA批准についてトルドー首相と協議するため、オタワを訪れる。

フリーランド外相は動議提出後、記者団に対し「USMCAの発効はカナダのみに依存するものではない。カナダは可能な限り、米国と歩調を合わせていく」と述べた。

カナダの財の輸出の75%は米国向け。トルドー政権は最大の貿易相手国である米国との新たな貿易協定締結を優先事項の1つと位置付けている。

*内容を追加しました。

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