北朝鮮、米に「悪意ある野心」と非難 力の行使は他国も可能と警告

[ワシントン 29日 ロイター] – 北朝鮮は29日、米国が北朝鮮との対話を進める一方で、北朝鮮を力で征服する「悪意ある野心」の一環として核実験やミサイル発射試験などを実施し、不誠実な対応を取っていると非難した。

北朝鮮外務省は国営メディアを通して発表した声明で、米国の対北朝鮮制裁措置を改めて批判。米国はベトナムで行われた2回目の米朝首脳会談に先立つ2月13日に臨界前核実験を実施したと指摘。「これにより、米国は表向きは対話を推奨しているものの、力による解決を目指す隠された意図を持っていることが露呈した」とし、「力の行使は米国のみができることではない」と警告した。

その上で、米国のボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)やポンペオ国務長官を含む政府高官が北朝鮮を「ならず者国家」呼ばわりし、「北朝鮮の最高指導者を侮辱した」と指摘。「力をもって北朝鮮を圧迫する敵対的な計画」と非難し、北朝鮮が核兵器を放棄しなければ、米国は「路線を変更」せざるを得なくなると警告した。

このほか、米韓合同軍事演習や米国のミサイル防衛訓練、大陸間弾道ミサイル(ICBM)や潜水艦発射弾道ミサイルなどの発射実験についても非難。北朝鮮上空の偵察飛行強化のほか、日本への上陸用舟艇の配備や核弾頭搭載可能な潜水艦発射弾道ミサイルの朝鮮半島周辺への配備についても非難した。

その上で「こうしたことすべては、(昨年)6月12日の(第1回米朝首脳会談の際の)共同宣言を米国が考慮せず、(北朝鮮を)力をもって征服する悪意のある野心を米国が持ち続けていることを示している」とし、「こうした敵対的な行為は、すでに不安定になっている朝鮮半島情勢を巡る緊張が一段と高まり、状況悪化につながると米国は心得ておく必要がある」とした。

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