米、中国との交易条件を公平にしようとしている=国務長官

[ハーグ(オランダ) 3日 ロイター] – ポンペオ米国務長官は3日、中国との交易条件は長期にわたり不平等だったとし、米国は条件を公平にしようとしていると述べた。

オランダを訪問中のポンペオ長官は同国のブロック外相との会談後、トランプ米大統領は中国企業と米企業が対等の条件でビジネスを行えることを確実にしたいと述べ、「中国に参入する欧米や他の地域の企業が欧米に進出する中国企業と同じ待遇を得られていないと強く懸念している」と語った。

ポンペオ長官はブロック外相と次世代通信規格「5G」ネットワークを巡る安全への脅威などについても意見を交換した。

米国は5G通信網の構築で中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]の製品を排除しており、他の国にもリスクを警告。ポンペオ長官は「米国は見解を極めて明確に示してきた。われわれは米国のパートナー国に対し、共有する安全に関する利害や繊細な情報を共有する能力を危険にさらすことはしないよう要請している」と述べた。

これに対しブロック外相は、オランダは同盟国と政策面で歩調を合わせたいが、安全に関してはそれぞれの国が独自に決定する必要があると指摘。「5G通信網の構築に関する入札についてオランダの有識者チームが検証している」とし、入札を巡る変更は今夏にも発表されると述べた。

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