欧州への犯罪資金の多くはロシア・中国から=ユーロポール

[ハーグ 13日 ロイター] – 欧州警察機関(ユーロポール)は13日、欧州に流れる犯罪資金の出所の多くはロシアや中国で、バルト3国がマネーロンダリング(資金洗浄)の場として使われることが多いとの見方を示した。

ユーロポールでマネーロンダリング取り締まりを担当するペドロ・フェリシオ氏は、ソビエト連邦の支配下にあった歴史を持つラトビア、リトアニア、エストニアのバルト3国の一部の金融機関がマネーロンダリングに対して非常にぜい弱だとし、特にロシアからの不正資金の影響を受けやすいとの見方を示した。

また、バルト3国に流れた不正資金は、最終的には不動産、恐らくロンドンやローマなどの物件に投資されることが多いと説明した。

資金洗浄の問題を受けてラトビアでは、1月に就任したクリシュヤーニス・カリンシュ首相が銀行セクターの抜本的改革を推し進め、監督を強化している。国内大手銀行のひとつABLV銀行は昨年、資金洗浄を手掛けているとの米当局の指摘を受けて清算された。ABLV銀行はロシア人の顧客を多く抱えていた。

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