中国、香港の自治保証した「中英共同宣言」順守を=英外相

[ベルファスト 2日 ロイター] – 英国のハント外相は2日、ロイターとのインタビューで、香港の「高度の自治」を50年間にわたり保証した「中英共同宣言」を中国が順守することを望むと述べた。

香港では、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案の完全撤回などを求めて立法会(議会)にデモ隊が突入。これを受け、中国政府は2日、香港の統治制度に対する「あからさまな挑戦だ」と厳しく非難した。

英国と中国は1984年に香港返還を巡り中英共同宣言に調印したが、中国政府は同宣言について実質的な意味を持たない歴史的文書との見解を示している。

ハント外相はロイターに対し、「(中英共同宣言は)法的拘束力のある文書であり、50年間は有効だ。中国が他国に対し国際的な法的義務の順守を望んでいるように、英国も(中国に対して)望む」と述べた。

中国は1日、英国はもはや香港に対する責任が一切なく、香港に関する言及をやめるべきと指摘した。

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