台湾国軍(PATRICK LIN/AFP/Getty Images)

中国国旗に敬礼も厳罰 台湾「両岸人民関係条例」改正案を通過

台湾立法機関は中国共産党政権による台湾への影響力拡大を阻止するため、法改正を加速している。立法院(国会)の第三読会(三読)は7月3日、台湾と中国本土の民間交流に関する「両岸人民関係条例」の改正案を可決した。

改正案は、国防省、外務省、中国本土政策を管轄する政府機関、国家安全・情報機関の政務副長官レベル以上を務めた元高官、軍で少将以上の階級だった元軍人に対して、中国共産党および中国軍などの政治機関が主催する式典や活動への参加を禁じ、「国家の尊厳を損う行為」があったと認められた重大違反者に対して、退職金の受給資格をはく奪すると明確に定めた。

2016年11月、台湾陸軍元中将の呉斯懐氏を含む元軍幹部32人が中国本土で開催された孫文の生誕150周年記念イベントに参加した。その際、呉氏らは中国の「国歌」を斉唱し敬礼した。台湾国内で波紋が広がった。

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