今年1月17日、キルギスで反中デモが行われた(VYACHESLAV OSELEDKO/AFP/Getty Images)

キルギス発電所改修工事、「中国が汚職と粗悪工事を輸出」=米メディア

人口600万人のキルギスは近年、中央アジアで影響力を拡大している中国と関係を深めている。中国政府主導の巨大経済圏構想「一帯一路」にも参加し、中国資本で多くのインフラ建設が進められている。首都ビシュケクで行われた火力発電所の改修工事もその一つ。米ニューヨーク・タイムズ(NYT)紙6日付の調査報道で、中国企業が同プロジェクトを取得するまでの一部始終を報じ、贈賄が契約獲得の決め手だったと示した。

NYT紙の同記事によると、工事を担当した中国企業は発電所の建設とメンテナンスにまったく実績がなかったという。

2013年、キルギス政府は老朽化した同発電所の改修工事に関して、各国企業に対して入札を公募した。2013年、同国の中国大使館がキルギス外務省とエネルギー当局宛ての書簡で、融資話をちらつかせ、建設の下請け企業として「特変電工有限公司(TBEA)」を薦めた。

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