結合して生まれた姉妹は3日しか生きられないはずたったが、その18年後の今は?
結合した二人の女の子の双子は3日しか生きられないはずでした。18歳となった現在、二人それぞれの人格を維持しつつ、二人一緒の充実した人生を送っています。
彼らの母であるノーマは妊娠13週で双子を妊娠していると分かりました。1か月後、医師は子どもの体が結合していることを明かしました。二人の女の子は2000年6月に生まれましたが、たった3日しか生きられないと考えられていました。
ルピタ・アンドラーデとカルメン・アンドラーデはメキシコのベラクルスで生まれました。彼らが2歳になったとき、アメリカの医師が彼らの体を二つに分けてくれることを期待してアメリカに渡航することを決めました。しかし、手術で発生しうるリスクはメキシコと同じでした。
結合して生まれた双子のほとんどは生まれてすぐに死亡しますが、この二人の女の子たちは今日まで懸命に生きてきており、18歳になりました。胸壁から骨盤まで結合しており、いくつかの胸骨、肝臓、循環器管、消化器官および生殖器官を共有しています。二人それぞれに二本の腕がありますが、足はそれぞれ一つしかなく、右足をカルメンが、左足をルピタがコントロールしています。
彼らが予期していた寿命を超えて生きつづけ、両親は分離手術を考えましたが、女の子たちは多くの臓器を共有しておりリスクが高すぎると告げられました。
双子の女の子たちは自分たちを一つの体と捉えています。両親と医師が分離手術について話すと「どうして私たちを半分に分けたがっているの?」とたずねます。彼らにとって、分離手術は彼らの一つの体を二つの部分に分けるものなのです。
ルピタとカルメンは小さいとき、理学療法を受けて、座り方や足を一緒に協調して使う方法を会得しました。初めて歩く一歩を踏み出せたのは4歳のときでした。
彼女らはお互いのそれぞれの足でバランスを取ったり、支えたりするのを学んできましたが、人格は全く異なるものです。
カルメンは機転の利く性格ですが、ルピタはおしとやかで学校でのテストに悪戦苦闘しています。また、カルメンは化粧が好きですが、ルピタは見た目を気にしません。
ルピタは現在側彎症を患っており、曲がった脊椎が肺を圧迫しています。
彼女は酸素タンクを使うか手術をする必要があります。通常、まっすぐに矯正する手法がとられるのですが、彼女のケースの場合簡単ではありません。脳に損傷を受けるか、死の危険さえあるのです。
彼女らは考えて、手術を受けないことを決めました。
「私たちは私たちの人生を生きぬくことにしたの。ただそれだけよ」
(大紀元日本ウェブ編集部)