米、イラン無人機が米船舶に異常接近なら撃墜=政権当局者

[ワシントン 19日 ロイター] – トランプ米政権当局者は19日、米国はいかなるイランの無人偵察機も米船舶に接近し過ぎた場合は撃墜すると述べた。

当局者は匿名を条件に記者団に対し「イランの無人機が米船舶に接近し過ぎれば米国は今後も撃墜し続ける」と述べた。また、米軍艦が前日にイランの無人機を撃ち落した「明確な証拠」があるとし、撃墜の様子を撮影した映像を米国防総省が公開する可能性があると述べた。

トランプ米大統領は18日、ホルムズ海峡を航行していた米海軍の強襲揚陸艦「ボクサー」が接近してきたイランの無人偵察機を撃墜したと明らかにしたが、イランはこれを否定。イラン軍の報道官は無人機はすべて無事に基地に帰還したと表明した。[nL4N24K293]

当局者はこのほか、米国が経済制裁を解除すればイランは一段と厳格な核査察の受け入れに関する文書に直ちに署名する用意があるとイランのザリフ外相が述べたことについて、外相は意思決定権を持っていないようにみえるとし、米政府が「ザリフ氏の発言を真剣に考慮することはない」と述べた。

イランの核プログラムについて米国が交渉の席に着くためには誰の発言が必要になるかとの質問に対しては、「最高指導者、もしくは大統領」の発言が必要になると回答。トランプ大統領はイランの核プログラムについて前提条件なしで交渉する用意を示しているが、同時に同国に対する厳格な経済制裁も維持する意向も示していると述べた。

 

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