あるスポーツや著名人の代理人における薬物中毒との闘い

ダレン・プリンスは、ムハンマド・アリ、ジョー・フレージャー、マジック・ジョンソンといったアスリートや著名人の代理人を行い、トップキャリアに君臨していました。しかし、プリンスには秘密がありました。彼は重度のオピオイド中毒に悩まされていたのです。

プリンスは現在49歳で、ロサンゼルスに住んでいます。10代の頃に野球のカードを売る事業を立ち上げ、そこから事業を拡大していきました。

(L-R) Magic Johnson, Darren Prince, and Ric Flair in Atlanta in 2019. (Courtesy of Darren Prince)

著名人たちの代理人を務めている中で、ムハンマド・アリとジョー・フレージャーの仲違いの仲裁役になったこともあります。

プリンスのオピオイド中毒が始まったのは14歳のときでした。激しい胃痛を訴えたプリンスに看護師がオピオイドの一種であるデメロールを渡したのです。

Darren Prince (L) with Magic Johnson during the book release party for Prince’s “Aiming High: How a Prominent Sports & Celebrity Agent Hit Bottom at the Top.” (Courtesy of Darren Prince)

プリンスは自尊心に問題があり、学習障害でもありました。ドラッグを服用して5分後には自信が出ることがわかったプリンスは胃痛があると噓をつき、何度もデメロールをもらうようになりました。こうして中毒が強化されていったのです。

プリンスはオピオイドなしでは食べたり歩いたりできない生活にまでなってしまいました。ドラッグの効果が効いているときは気分が高揚して、中毒であることを意識することはありませんでしたが、プリンスは時として自殺願望に襲われました。

Darren Prince (L) with Joel Osteen on the day Prince’s book was released. (Courtesy of Darren Prince)

2008年7月2日、プリンスは人生のどん底にいました。プリンスの絶望している顔を見て、恋人は薬物中毒から抜け出すプログラムを受けるように言いました。

中毒者として生きるのに疲れたプリンスは神に助けを求め、プログラムに参加することにしました。

Darren Prince (C) on the set of “The Doctor Oz Show” where he appeared as a guest. (Courtesy of Darren Prince)

2008年7月2日以降プリンスはドラッグに触れていません。

今となっては中毒の治療を求める人のための募金活動をしたり、中毒から回復した者として発言をしたりしています。

(大紀元日本ウェブ編集部)

関連記事
人生の黄金期に入り、コストが低く快適な退職生活を送ることができる場所を選ぶことは非常に重要です。幸い、地球上にはアメリカよりも生活費が低い国が多くあり、その中の7カ国では、月に10~13万円前後の支出で楽しい退職生活を送ることができます。
多くの人が長生きして幸せになりたいと願っていることでしょう。これはどこの国の人にとっても共通の願いです。実は長 […]
アメリカのリーバイス(Levi’s)は、デニム生地とジーンズの製造で有名であり、その製品は世界中で販売されています。ジーンズをいつ洗うべきかという問題に対して、同社の最高経営責任者が自身の考えを表明しました。
古代中国では、二輪の戦車は戦場に欠かせない乗り物でした。紀元前2000年ごろの夏(か)の時代に現れ、歩兵や武器を戦場で移動するために使われました。
地域や王朝によって形の異なる太鼓が生まれ、それぞれ異なる場面で使用されました。