L: Illustration - Getty Images, R: Illustration - Shutterstock

一日6本 エナジードリンクを飲んでいた女性、警告を発信

ある女性がエナジードリンク漬けにならないようにと警告を発しています。彼女は自身の経験から、それが健康を損なうことを知っているからです。

英国レイチェスター在住のサマンサ・シャープは、3人の子を持つ33歳のワーキングマザーです。彼女は、忙しい毎日を乗り切るためにエナジードリンクを飲み始めました。1日に6本もです。

エナジードリンクに含まれる糖分カフェインが、ほどなくサマンサの体に悪影響を与えるようになりました。エナジードリンクの過剰摂取が続くと、血糖値が急降下し、心臓の激しい鼓動を招く恐れがあります。サマンサはインタビューで、「エナジードリンクの摂取により心臓の鼓動が激しくなり、心拍数が1分間に20まで落ちました。」と語っています。

Shutterstock / Africa Studio

サマンサは、清掃の仕事のかたわら、子育てにも忙しく、頭痛やイライラも抱えており、さらに別のエナジードリンクを飲んでいました。「3人の子どもを育てなければいけないし、体を動かせるためにはエナジードリンクが必要でした。ドリンクのおかげで夜勤にも対応できていたし、元気になるような気がしました。」

サマンサは、自分の体が発するサインに気づいていましたが、あえて何もせずにいました。やがてそれが、経験したことのない負の感情や不眠症へとつながっていきました。そして、エナジードリンク依存症になったのです。

2014年には、サマンサは一日5~6本のエナジードリンクを飲むようになり、それは4年もの間続きました。看護婦である姉の警告にも耳を傾けることなく、ドリンクの摂取を続けていたサマンサは、ある日意識を失い、医師の診察を受けるときが来たことを悟ったのです。

2018年、サマンサが医師の診察を受けたときには、心臓閉塞の第一フェイズで、第二フェイズに進む可能性もあることが判明しました。ペースメーカーを装着したときに、サマンサは、死が近づいているように感じました。心臓閉塞の他にも腎臓結石が見つかり、糖分の過剰摂取による糖尿病の一歩手前でもあったのです。

2018年にペースメーカーを装着して以来、新しい人生を与えられたサマンサは、現在、パブで働いています。6ヵ月ごとに病院で受診し、10年ごとにペースメーカーを装着しなければなりません。

「エナジードリンクが体に与える影響をもっと広く知らせるべきです。みんな、体に良くないことは知っているかもしれないけど、なぜ良くないのかが分からないし、ほかの人に話していません。私は、エナジードリンクを買う人たちに、自分の体験を伝えています。」

サマンサは、警告を続けます。

(大紀元日本ウェブ編集部)

関連記事
中国古典舞踊の最高峰・神韻芸術団は20日に来日。待望の2025年神韻世界巡回ツアーが23日に日本の名古屋で開幕する。
肩の柔軟性と筋力を高める6つのエクササイズを実践すれば、可動域を改善し、肩こりや日常の不快感を和らげる効果が期待できます。
白キクラゲやレンコンをはじめ、免疫力を高める10の食材を紹介。伝統医学と現代科学が推奨する抗炎症効果で、肺を潤し冬を快適に過ごす方法を提案します。
新たな研究により、男性における自閉症の発症リスク上昇には、Y染色体が関与している可能性が示されました。男性では自閉症が女性より約4倍多く見られる一因として、Y染色体が自閉症リスクを特異的に高めていることが明らかになっています。
朝食のタイミングを調整することで、2型糖尿病の血糖値管理が改善する可能性があることが新しい研究で明らかに。運動と食事のタイミングが血糖値に与える影響を探ります。