マーセッド大学の5年生ハリソン・デュランがノースダコタ州の荒地で夏の化石採集に乗り出した。その時、生物学専門の学生や発掘の監督者は植物の化石が見つかるぐらいだろうと考えていました。
生物学専攻で、特に生態学、進化生物学に関心があるデュランは、夏の間ビーチで横になったりテレビゲームをしたりする代わりに、国を横断して「化石採集」を行っているメイビル州立大学の生物学者マイケル・キーランドの発掘作業に参加しました。キーランドは過去に興味深い恐竜の化石を発見したことはありましたが、今回はそれ以上のものを掘り出すとは思ってもいませんでした。
幸運なことに、発掘を始めてわずか1週間で6500年前のトリケラトプスの頭蓋骨を発掘したのです。
この大きな頭蓋骨は1週間かけて細心の注意を払って発掘され、キーランドの車に乗せて運び出されました。
「頭蓋骨を掘り出した瞬間の興奮は言い表せないよ。子どもの頃から恐竜に夢中だったんだ。だから、今回のことは僕にとって大きなことだよ」とデュランは述べました。
ダコタの荒地でトリケラトプスが発見されたのはこれが初めてではありません。この地域には有史以前の生物の化石がたくさんあります。一緒に発掘をしたキーランドは2018年に恐竜の骨を発掘したこともあります。しかし、デュランにとって、この発見が特別なものであるのは確かです。
トリケラトプスの頭蓋骨は見た目の美しさから盗まれることが多く、土地の所有者は一般公開をするつもりはないそうです。しかし、キーランドは国中の人にこの恐竜の頭蓋骨を公開できればと願っています。
目標はこの発見を教育に利用することで、一握りのコレクターが見ることができる状態で保存するためではないと、キーランドは述べています。
デュランの願いは、トリケラトプスの骨が将来にマーセッド大学で展示されて学生たちにこの発見を直接見ることができるようにすることです。
(大紀元日本ウェブ編集部)
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