難病を抱えた女性と飼い犬 二人三脚で親切の輪を広げる

社会においてポジティブな影響を与え続けている人々はたくさんいます。ケイティ・ハリスという38歳の女性は、カンザス市に住んでおり高校でソーシャルワーカーとして勤務しています。彼女は高校でも大学でも優秀なテニスの選手でしたが、関節の脱臼や低心拍数に伴う気絶などの様々な症状に常に悩まされていました。

2011年に、彼女はエーラス・ダンロス症候群という膠原病にかかっていると診断されました。これは非常に珍しい病気であり、体の関節が非常に繊細で、皮膚も裂けやすいといった症状が挙げられます。しかし痛みに耐えながら、ケイティは自分が置かれた状況で最善を尽くし続けました。合計9年間テニスのコーチを務め上げただけでなく、若者を助けることを目的とした非営利団体を自らの力で立ち上げました。

それでも2年前にケイティの症状は急速に悪化し始めました。結果として発作や、気絶をする回数が増し、体の90%の感覚が失われてしまいました。そのために車椅子での生活を余儀なくされましたが、それが原因で精神面にも悪影響が及ぶようになってしまいます。痛みとの共存に耐えられなくなり、彼女は自殺を考えるほどになってしまいました。そのような状況下において、ケイティは現時点でできないことに固執せず、自分にできる事柄を見つける必要を感じ始めます。

そんな折に、犬の訓練士の友人を持つ父親がきっかけで、モクシーという犬を飼い始めました。

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