『重度に落ち着きがない』子供たち 簡単なエクササイズで変化

子供にとって、健全な教育と道徳的な指針は必要不可欠である。

環境は子供の発育に大きな役割を果たしている。家庭内や学校などどこにいても、子供は周囲の出来事や出会う人々に大きな影響を受けるのだ。

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ここでは、ブエノスアイレスとアルゼンチンにある2つの小学校に注目したい。『重度に落ち着きがなく』、授業に集中できなかった生徒たちが、落ち着きと集中力、そして思いやりを持つように変わった小学校だ。

なぜ子供たちは変わったのか?

その秘密は、古くから中国に伝わる教え『ファルン ダーファ』にある。各学校ではこの教えを2018年6月から取り入れてきた。

Elementary school students in Solano, Buenos Aires, learn Falun Dafa. July 13, 2018 (©Minghui)

ファルン ダーファ(別名ファルン ゴン)とは中国の修練法で、緩やかな4つの動きと、穏やかな瞑想から成る。

心身ともに健康が改善すると報告され、1992年に公に知れ渡ってからはさらに莫大な数の人々によって行われている。

Children in China practice Falun Dafa’s meditation, prior to 1999 (©Minghui)

2000以上の学校長が集まったワークショップで、ファルン ダーファを導入したウルグアイの小学校の子供たちの変化を見た校長は、生徒の生活態度や成績の改善、いじめの減少を目指して、自らの学校にもファルンダーファを試すことを決断した。

その結果は想像をはるかに超えたものとなり、近隣のソラノにある小学校でも導入された結果、大成功をおさめた。

「ファルン ゴンをすると、生徒たちがすごく穏やかになるんです」と、ある先生が記者に語った。

ファルン ダーファを教えるボランティアたちは、子供たちが練習を楽しんでいるだけではなく、態度に変化が表れていることに気が付いた。

Elementary school students in Solano, Buenos Aires, learn Falun Dafa. July 13, 2018 (©Minghui)

「私たちが関わる子供たちは、かなり落ち着きがありません。そんな子供たち何百人もと接するのは簡単ではありませんが、徐々に変化がみられています」そうボランティアの一人は語る。

「最初はみんなの意識を向けさせて落ち着かせることが難しいんです。みんな興味はあるのですが、集中することができないんですよ」

練習を重ねていくと、徐々にいい変化が見られてきた。

「2回目に訪れた時には、何人かはリラックスできはじめていました。以前より落ち着きが出てきて、とても感動しましたよ」別のボランティアもそう話す。

「多くの子供たちが落ち着いてリラックスするようになったようです」そう話すのは、また別のボランティアだ。

生徒たちは練習中に不思議な感覚も経験し始めた。
「女の子が手が熱いと叫んだことがあったんです。そうしたらほかの生徒も実は同じように感じていたと話してくれました」

ファルンダーファの原則の実践-『真‐善‐忍』-

そして、冬休みを挟んで子供たちはまた『元気に』なって戻ってきた。

「そこで『敬意と忍耐力』について話し合いました」そうボランティアは語る。
「生徒の一人が、自分の弟がいつもいじめにあっていて、自分たちの母親までいじめに合うのではないかと心配でたまらないと、目に涙をためて話してくれました。周りの子たちは静かに聞いていました」

この授業は子供たちも聞き入り、強く印象に残ったようだ。
落ち着きと冷静さを取り戻した生徒たちは、身をもって人生の教訓を学んだのだ。

「授業の後、ある先生がこう話してくれました。話をしてくれた男の子はずっといじめを受けていて、今まで誰も彼の話を聞こうとしなかったのに、今回ほかの子供たちが話を聞いていたことに驚きました、と」そうボランティアは思い起こす。

蓮の花のように

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ファルン ダーファの5つの動きを学ぶことに加え、ボランティア達は自己啓発や道徳、伝統文化などに関する楽しいアクティビティを考案した。

そのうちの一つは、折り紙で蓮の花を作りながら、蓮の花に隠された意味を学ぶというものだ。

中国の伝統的な文化では、蓮の花は水から成長していくことから、純潔を意味する。それは泥に囲まれながらも汚されることのない、純粋な輝きを表している。

「だから、つらい環境のせいで諦めたりしないで」ボランティアはそう生徒たちに伝える。

Two girls show their origami lotus flowers they made in a class in Moldova (©Minghui)

アルゼンチンだけではなく、ウルグアイやメキシコ、そして世界中の学校がファルン ダーファを取り入れ、その恩恵を受けている。

Radio SOHの取材で、メキシコにあるグァサベ・モンテッソーリ小学校の校長ミリアム・ナヴァ・サーヴァンテスはこう話す。「ファルン ダーファは、子供たちのお気に入りの授業です。子供たちがお互いのことを理解し、寛大な心を持ち、相手が何を必要としているのかを考え、生きとし生けるものを尊重し、諍いを治めて、平和を見い出すことの大きな助けとなっています」

ウルグアイのモンテヴィデオにある州立小学校の校長は、ファルン ダーファを学んだ生徒たちが「身体的だけではなく精神的な恩恵を受けています。呼吸を整えリラックスした状態で授業に参加するので、集中して前向きな姿勢でいられるんです」と語る。

ほとんどの親が、子供に心身ともに健康で育ってほしいと願うだろう。ファルン ダーファによって恩恵を受けているこの子たちが、練習を重ねて彼らの蓮の花を咲かせ続けることを願おう。

(大紀元日本ウェブ編集部)