香港の学生ら、新学期初日に授業をボイコット 「今こそ声を上げるべきだ」
新学期が始まった9月2日、香港の一部の大学生や中高生は逃亡犯条例改正案の完全撤回などを求めて、授業をボイコットした。香港大学や香港中文大学など10校の学生組織は、中文大学で共同集会を開いた。3万人以上の大学生が参加した。また、中高生約4千人が香港島中心部のエディンバラ広場での集会に参加した。
中文大学では、学生らは政府への5大要求を再び主張した。学生側は、政府が要求に応じなければ、今後13日内に、さらなる対抗策を取っていくと示した。
中文大学の学生会会長の蘇峻峰氏は「香港人は絶対に(警察当局の実力行使による)白色テロに屈しない。正義を追求していく」と述べた。
集会では、大学教授や5年前の民主化を求めた雨傘運動の元学生リーダーなどが発言した。
一方、エディンバラ広場での集会は大雨のため一時中止された。香港政党の「香港衆志」と他の民主派団体が集会を主催した。学生らは、授業をボイコットはするが、勉学に努めていくとした。
一部の中高学校の校長、教師、保護者、弁護士などが発言した。大人らは、香港の自由と民主のために、若者と学生が抗議活動の主力になったことに感謝の意を示した。
集会に参加した中学生の鄭さんは、「香港の将来のために抗議活動に加わった」と話した。鄭さんは、8月31日、香港警察が地下鉄駅で市民を攻撃したことを非難し、「警官には市民の安全を守る責任がある。暴力を使って問題を解決しようとするやり方は良くない。このことで私はデモに参加する決心がさらに強くなった」と述べた。
高校3年生の蔡さんは父親と共に集会に参加した。蔡さんは、政府がいまだに市民の要求に返答しないことを非難した。
学生らは、「先生と家族は私たちのことを心配しているが、今こそ、声を上げなければならない」と発言した。
集会は午後5時ごろ終了した。雨の中で、多くの中高生は「香港、がんばれ」「香港を取り戻そう、革命の時だ」などのスローガンを叫び、抗議活動を続けていく意思を示した。
一部の地下鉄の駅で警官隊が若者の手荷物を検査しているとの情報が入り、主催側は帰りの際には地下鉄を利用しないよう呼び掛けた。
(記者・梁珍/駱亜、翻訳編集・張哲)