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インドで10代の若者が発作で死亡、体内からサダナムシの卵が発見される

あなたが食堂で注文した料理が、血なまぐさい、ピンク色をした生肉の部分が残っていたとしたらと考えてみたことがありますか?

すでにご承知のことと思いますが、十分に調理しない生肉、特に豚肉はとても危険です。実際に病気になった人がたくさんいる一方、私たちは時々その危険を忘れてしまいます。

インドで起きたこのケースは、生肉の本当の怖さについて私たちに警告を鳴らしています。

インドに住む18歳の若者は、数日間、両親に自分の睾丸に痛みがあることを伝えていました。両親は病院に連れて行きましたが、若者は発作を起こし、目も膨張していきました。

医者は、助けるためにありとあらゆる治療をしましたが、2週間も経たないうちにその若者は亡くなってしまいました。健康体だったのに、いったいなぜ突然倒れてしまったのでしょう?

その原因は「嚢虫症(のうちゅうちょう)」です。サナダ虫幼虫によって発症する組織感染症のことで、18歳の若者はよく火の通っていない豚肉を食べ、その肉に寄生していたサナダ虫の卵に感染したのです。卵は体内に入ると孵化します。

(Illustration – Shutterstock/Rattiya Thongdumhyu)

ですが、ここで付け加えたいことがあります。病気の病原菌媒介生物は十分に料理されていない豚肉だけではありません。それ以上にかなり深刻なものです。豚肉にサナダ虫が入るには、人間からの感染があるのです。感染となる唯一の可能性は、大便といった汚染物を通してなのです。

つまり、豚が人間の出した廃棄物を食べて、そこから感染します。または衛生環境がよくない地域や、排泄の後、手洗いをせずに肉に触れた人から感染するのです。

稀なケースだったにもかかわらず、18歳の若者の死という悲しい結果になってしまいました。CNN Healthによると、「卵から幼虫になり、筋肉や脳内の組織に侵入して嚢胞を形成します。医師は患者の右目や右の睾丸内でこの嚢胞を発見した」と発表しています。

(Illustration – Shutterstock /Juan Gaertner)

脳内に卵が入ると、患者は昏睡に陥り、その後、植物状態になってしまいます。また、治療を困難にする要因は嚢胞が体内の繊細な場所に存在するという点でした。医者は18歳の若者に炎症や発作を抑える薬を投与しましたが、不幸にも、効き目はありませんでした。

アメリカ人のほとんどの人が、自宅でこういったサナダ虫に触れることはないようですが、油断してはいけません。

小児科医のBridget Dowd医師は、「サナダ虫が豚の胎内に入る傾向の高い地域は、インド、アジア、そしてラテンアメリカといった国々であり、アメリカで発症する原因は、移民や感染した旅行客によるものだ。この虫から自分たちを守る方法は、牛肉や豚肉を焼く時は、少なくとも63度の熱で調理する必要がある」と言及しています。適した温度で調理し、手洗いをよく励行し、危険を減らしましょう。予防は極めて重要です。「安全第一」です!

 

(大紀元日本ウェブ編集部)

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