補完代替医療って最近は、良く耳にされるのではないでしょうか?
私は、臨床現場で補完代替医療を活用し、患者さんをサポートさせて頂き23年になります。私がこの世界に入った時は、まったくといっても過言ではないほど、知られておりませんでした。しかし、現代日本の社会では、補完代替医療の中でも特にアロマテラピーは、心身にとても良い効果をもたらしてくれるという事は知られてきました。
世界各国、広まり方がすべて違うのも現実です。
今後は、各国の事情や日本の現状も含め、そして、臨床症例も交えてお届けします。
季節の変わり目に起こる足の痙攣と浮腫(むくみ)
先日、患者さんの中で、3名の方に同じ症状が見られました。
寝ている間のふくらはぎの痙攣と足の浮腫。
手足、特にふくらはぎは、血液やリンパ液の流れが滞りやすく、夕方になると足がパンパン!ブーツの季節には、いざ履こうと思うとパンパンで履けないという事を経験された方は、少なくないでしょう!
浮腫は、そのままにしておくと、毛細血管が圧迫され、更に負のスパイラルが起こります。
先日の患者さんも浮腫と、季節の変わり目の水分不足が原因と思われる方のオンパレードでした。猛暑が少し和らぎ、それほど、喉の渇きも少なく、体内への水分供給量が減ってしまいますと、夜中にふくらはぎが痙攣し、攣ってしまって痛みで目が覚めたという症状でした。
対策としては、電解質の特に体液と同じような成分のスポーツドリンクなどお勧めします。
ただし、糖分のない物をお選びください。
また、塗布、セルフマッサージには、アロマテラピーエッセンシャルオイルは、救世主です。
特に、鬱滞し余分な体液の排泄や利尿作用を持つジュニパー、グレープフルーツと血液循環を促す作用が期待出来るサイプレスが最適。
植物油、無香ミルクローション、ジェルなどをベースに、精油を希釈します。
◆キャリアオイル 10mlに希釈(薄める)
◆サイプレス精油 1滴
◆ジュニパー精油 2滴
◆グレープフルーツ精油 2滴
ブレンドしたオイルをふくらはぎだけでなく、足の指先、足の裏、足首にもしっかりと塗布しセルフマッサージを!
これから、継続的に、アロマテラピーの本髄やヨーロッパの情報、そして何よりもみなさんの身近な患者さんの臨床症例をお届けします。
執筆者:服部香里 (Kaori HATTORI)
自身の、大病の経験から、補完代替医療学及びアロマテラピー・足病変治療学をヨーロッパで習得。その後、23年に渡り、EUの情報を日本に提供し、啓発活動を行っている。
1996年~現在
内科総合病院にて、足病科外来・セラピー外来、足病変予防としてのフットケア内科疾患に於けるアロマテラピー及び、補完代替医療を活用して臨床に携わる。他に専門書の執筆、精油を使った商品開発など幅広く活動中。
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