北朝鮮、非核化協議でトランプ大統領の「新たなアプローチ」発言歓迎

[ソウル 20日 ロイター] – 北朝鮮の非核化交渉の実務担当者である金明吉(キム・ミョンギル)氏は20日、非核化交渉を巡り新たなアプローチを模索するというトランプ米大統領の発言を歓迎すると述べた。

金氏は、ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の辞任に言及し、米政権内の「トラブルメーカー」抜きで協議する新たなアプローチを目指すトランプ大統領の「賢明な政治的決定」を称賛した。

トランプ大統領は今月、解任したボルトン補佐官について、北朝鮮の非核化を巡り、一方的な核放棄を要求する「リビア方式」に言及するなど過ちを犯したと指摘。「おそらく新たな方法が非常に望ましいだろう」と発言していた。[nL3N2623ZC]

北朝鮮はボルトン氏を「戦争狂」「人間のくず」などと批判していた。

朝鮮中央通信社(KCNA)によると、金明吉氏は米国が「今後の協議で適切な計算方法」を提示することを「楽観」したいとの声明を発表。

「現時点で(トランプ氏の)『新たな方法』が何を意味するのかはっきりしないが、私には、まずできることから段階的に解決し、互いの信頼関係を築くことが最善の選択肢だと言いたかったのだと思える」と述べた。

声明では、金明吉氏が米中協議で首席代表を務めることも確認された。同氏は前駐ベトナム大使。

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