9月29日、台湾台北で香港市民を支持するデモに参加した、民主活動家で歌手の何韻詩さん。メディアの囲み取材に対応中、赤いペンキを掛けられるいやがらせを受けた(陳柏州・大紀元)

香港民主活動家、男に赤いペンキ掛けられる 台湾の親中共政党の嫌がらせ

香港市民による反中国共産党政府デモが3カ月以上続くなか、台湾では9月29日、各地で香港市民を支持するデモが開催された。民主活動家で歌手の何韻詩(Denis Ho)さんは、デモ行進に参加したのち、台北でメディアの囲み取材に応対中、何者かにより赤いペンキを掛けられた。香港の成功大学・梁文韜教授は、民主主義の台湾の中で、民主主義を破壊しようとする悪行だと批判した。

警察の調べによると、何韻詩さんを襲った男は、梁太富、胡志偉。胡は、親中共派の台湾政党・中華統一促進党の幹部。陳家欽・警察署長は2人を逮捕し、組織犯罪捜査を指示した。同党は、胡の行為は「個人的な判断」に基づくもので、党は処分しないとした。

暴力を振るわれたにもかかわらず、何韻詩さんは「香港人はこのような状況に直面しても、おじけづいたり、恐れたりしない」とSNSにコメントした。29日夜、何さんは香港へ帰った。「香港の街も危険な状態が続いている。皆さん気を付けて欲しい」と書いた。「もし今日立ち上がらずにいたら…、もし気づいたときには、あなたは立ち上がる権利も自由もないことに気がつく」と自由への侵害を嘆いた。

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