(Illustration - Shutterstock)

スタバが警察官入店を拒絶 それを見て地元のカフェが警察官にサービスを!

アリゾナのスターバックスで、コーヒーを注文して待っている警察官に従業員から店から出て行ってほしいという要請をしたという出来事がありました。警察官の姿が見えるとお客さんが不安になるからという理由からでした。

警察官はその店員の対応をとても残念に思い、SNSでその出来事を投稿しました。するとたちまちその記事は拡散されていきました。

 

アリゾナから北に約64キロも離れた場所でカフェを営んでいるオーナーがその記事に反応しました。

そのオーナーであるワラシェッシェク夫妻は、2018年にその地で地元のみんなの憩いの場所としてカフェをオープンしました。

ワラシェック夫妻がそのスターバックスで警官が追い返されたというニュースを聞いて、警官は地域の人から愛されているということをみんなに教えたくて何かできることはないかと考えました。

「社会の一員、店の経営者、クリスチャンとしてもっと警察官を守るために何かできないかと思ったんです。警官たちは自分の命を盾にして、地域の人たちを守ろうとしてくれているのですから。実は私たちには警察官の息子がいます。警察官の親というのは本当に大変なんです。息子が無事に家族の元に帰ってこられるか、毎日毎日不安でしかたないんです。『愛しているよ』と息子に言うのですが、もしかしたらこれが最後になるんじゃないか、と思ったり」とワラシェック夫妻は話してくれました。

©Twitter / @ToaAz

そういう背景もありワラシェック夫妻は何か根本的な解決策はないかと考えました。そして、彼らは、警察官にはコーヒーを無料で提供することに決めました。夫妻は2019年6月にフェイスブックでこのサービスの開始を告知しました。するとみんなから賞賛の声が集まりました。その投稿には1200もの「いいね!」があり、575回もシェアされました。中には子供を警察学校に通わせる保護者からの感謝のメッセージもありました。

この夫妻の試みは、スターバックスとの違いを見せつけるためにしたのでもなく、議論を巻き起こそうとしたりするつもりも全くなく、政治的な目論見も何もないということです。また新しい手法のビジネスだったり、注目を浴びてお金儲けをしようというのでもありません。

ただ、夫妻が言いたかったのは、警官たちが地元の人たちによって支えられているということでした。そしてその地元の安全を守っているのが警察官たちだということをみんなに知ってもらいたかったのです。スターバックスは退去を要請したその警察官たちに謝罪をしました。そして両者がお互いの誤解を解こうと試みました。

「私たちは、この悲しい出来事から学んでお互いが理解しあって寄り添うことができればと思っています。警察で、最前線で任務につく警官たちと地元の人たちとのつながりをもっと深めていきたい」と警察官組合がフェイスブックに投稿しました。

 

(大紀元日本ウェブ編集部)

関連記事
肩の柔軟性と筋力を高める6つのエクササイズを実践すれば、可動域を改善し、肩こりや日常の不快感を和らげる効果が期待できます。
白キクラゲやレンコンをはじめ、免疫力を高める10の食材を紹介。伝統医学と現代科学が推奨する抗炎症効果で、肺を潤し冬を快適に過ごす方法を提案します。
新たな研究により、男性における自閉症の発症リスク上昇には、Y染色体が関与している可能性が示されました。男性では自閉症が女性より約4倍多く見られる一因として、Y染色体が自閉症リスクを特異的に高めていることが明らかになっています。
朝食のタイミングを調整することで、2型糖尿病の血糖値管理が改善する可能性があることが新しい研究で明らかに。運動と食事のタイミングが血糖値に与える影響を探ります。
神韻芸術団2025年日本公演間近、全国42公演予定。伝統文化復興を目指す公演に観客の支持と絶賛の声が相次ぎ、チケットも記録的な売上を上げている。