南ア政府債務の対GDP比、2024年までに95%へ上昇も=IIF

[ヨハネスブルク 3日 ロイター] – 国際金融協会(IIF)は2日、南アフリカ政府が国営電力会社エスコムの組織再編と実行可能な成長計画を実施しなければ、同国の公共債務の対国内総生産(GDP)比が2024年までに95%に達する可能性があるとのリポートを発表した。

前日には南アフリカ準備銀行(中央銀行)も、2008年の世界金融危機前に30%を下回っていた政府債務の対GDP比が2倍の約60%に達しているとして、警告を発している。

95%の債務予想はIFFが示した4つのケース中最悪のものだが、最低のケースでも70%となっている。

リポートは、「南アの債務持続性にはますます疑問が強まっている」と指摘した。

IFFは、エスコムの債務を政府が引き受ける案では政府債務が6%ポイント押し上げられると試算。「事態改善のカギは国家成長計画の実行とエスコム組織再編の青写真だ」とし、投資家と格付け会社は南アの予算案を注視していくとの見方を示した。

ムボウェニ財務相は30日に中期の予算案を発表する。

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