国連は深刻な資金不足、職員に11月の賃金払えない恐れ=事務総長

[国連 8日 ロイター] – 国連のグテレス事務総長は8日、加盟国が国連に分担金の支払いを行わなければ来月職員に賃金が支払えなくなる可能性があると警告した。

事務総長は国連総会の行財政委員会(第5委員会)で、1月から支出削減に努めていなければ先月の年次総会を「支えるだけの資金は捻出できなかった」と指摘。「今月はこの10年で最悪の赤字を計上し、11月には賃金を支払うだけの資金もなくなる恐れがある。われわれの仕事と改革が、リスクにさらされている」と述べた。

2019年の通常予算33億ドル超のうち、米国の負担が22%を占めて最大の割合。前年の予算での割り当ては3億8100万ドル、今年は6億7400万ドルとなっている。

トランプ米大統領は、米国の割合は不当に多いとして、国連改革を求めている。

国連のドゥジャリク報道官は、これまでに加盟193カ国中、129カ国が2019年分の分担金を支払い、約20億ドルが確保されているとしている。

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