米FRB、月額600億ドルの財務省証券購入 来年第2四半期まで

[11日 ロイター] – 米連邦準備理事会(FRB)は11日、銀行システム内における「潤沢な準備」の確保に向け、月額約600億ドルの財務省証券の買い入れを開始すると発表した。買い入れは2020年第2・四半期まで実施する。

FRBは、こうした措置はこのほど見られた短期金融市場の逼迫に対応する「テクニカル」なもので、金融政策スタンスの変更ではないとしている。

短期金融市場では予想を上回る法人税納付や国債入札による現金需要の高まりを背景に、9月半ばに国債などを担保とするレポ取引市場で金利が一時2.25%程度から10%に急騰。金融調節を担当するニューヨーク連銀がレポ市場を通じて翌日物資金を供給し、金利の安定を図った。[nL3N26U0P7]

FRBはこうしたレポ取引を通じた流動性強化を来年1月まで継続すると表明した。

市場では、FRBが短期金利の安定化に向け必要に応じて行動を起こす姿勢を示しているとの見方が出ている。ジェフリーズ(ニューヨーク)の首席金融エコノミスト、ワード・マッカーシー氏は「フェデラル・ファンド(FF)金利を誘導目標近辺にとどめるためにFRBはあらゆる手段を尽くす」と指摘。「こうした措置で十分な効果が得られなければ、FRBは一段の措置を導入するだろう」と述べた。

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