中印首脳、閣僚級協議の枠組み設置で一致 貿易不均衡是正へ

[マハーバリプラム(インド) 12日 ロイター] – 中国の習近平国家主席とインドのモディ首相は12日に開いた首脳会談で、インドの対中貿易赤字削減に向けて閣僚級協議の枠組みを設けることで一致した。インドのゴカレ外務次官が明らかにした。

同次官が記者団に明らかにしたところによると、米国と貿易摩擦で対立している中国はインドとの貿易不均衡に理解を示し、対処する意向を表明したという。

次官は「貿易について良い話し合いが行われた。習主席は中国としてこの問題について誠意ある措置を講じるとともに、(インドの)赤字削減に向けた具体的な方法を協議する意向を示した」と述べた。

その上で、貿易、投資、サービスについて協議する新たな枠組みを設けることで両首脳が一致したとし、インドのシタラマン財務相と中国の劉鶴副首相が主導すると明らかにした。

インドの後発医薬品メーカーやIT(情報技術)サービス企業は以前から中国市場へのアクセス拡大を求めている。習主席は両セクターの参入を歓迎すると述べた。

中国側はインド国内の第3世代(3G)通信網整備で中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)製品を採用するかどうかを巡り、ファーウェイ排除を求める米国の圧力に屈せず独自に判断するようインド政府に求めている。

習主席はモディ首相と自由で率直な議論を行ったとし、二国間関係改善に向けて会談で協議した提案を進めていく考えを示した。

中国はインドが8月に北部ジャム・カシミール州の自治権を剥奪したことを批判していたが、ゴカレ外務次官によると、首脳会談ではカシミール問題は議題に上がらなかった。

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