トランプ氏、大票田テキサスで民主党議員は「クレージー」と連呼

[ダラス 17日 ロイター] – トランプ米大統領は17日、テキサス州ダラスでの遊説で、自身の弾劾調査を進める野党・民主党の議員らは「クレージー(狂っている)」と連呼し攻撃を強めた。

「米国が成し遂げたことが増えるにつれ、クレージーな民主党議員の憎悪と怒りが増す。あいつらはクレージーだ」と選挙集会で非難した。

民主党のペロシ下院議長は、16日のトランプ大統領との会合で民主党指導部がシリア北東部からの米軍撤収決定に抗議したことを受け、トランプ氏が「精神崩壊」を起こし、その場を去ったと主張していた。

トランプ氏は集会でペロシ議長をファーストネームで呼んで「クレージー・ナンシー、彼女はクレージーだ」と個人攻撃した。

弾劾調査は「魔女狩り」だと改めて一蹴し、民主党は2016年大統領選の結果を覆そうと試みているとした。「この闘いは米国の民主主義そのものの存続を左右する」と強調した。

テキサス州は1976年の大統領選で民主党のジミー・カーター氏が制してからは一貫して共和党の候補が勝利してきた。

ただ、州内のオースティンやヒューストンといった主要都市に民主党支持の有権者が増えているため、20年大統領選では過去に比べて接戦になる可能性がある。

同州は38票が割り振られている大票田であるため、ここを制することができなければ、トランプ氏の再選は難しくなるとみられる。

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