ウクライナ疑惑巡る非公開証言、弾劾に値する罪を証明せず=共和党

[ワシントン 11日 ロイター] – トランプ米大統領がウクライナに不当な圧力をかけたとされる疑惑を巡り、議会共和党は11日、これまでに数週間にわたって行われた非公開の証言はトランプ大統領が裏工作を仕掛けていたことを証明できておらず、同氏は弾劾に値する罪を犯していないとの見解を示した。

ウクライナ疑惑に関する初の公聴会が13日に始まるのを前に、下院の委員会の共和党スタッフがこれまでに集められた証言について党の議員らに説明するため、18ページにわたる覚書を作成し、内容をロイターが確認した。

覚書は「これまでに示された証拠は、トランプ大統領が2020年の大統領選挙で優位に立つために、政敵の不正調査をウクライナ政府に働きかけたという民主党の主張を証明するものではない」とし、「弾劾に値する犯罪は立証されていない」との見解を示している。

民主党は、トランプ大統領が7月にウクライナのゼレンスキー大統領に電話をかけ、2020年の大統領選挙で民主党の候補指名を目指すバイデン前副大統領とその子息に関する調査を迫ったことが職権乱用に当たるかどうかを明確にしたい考え。

これまでの非公開の証言に応じた政府高官らは、トランプ政権が4億ドル近い軍事支援の見返りに不正調査を迫っていたのではないかとの懸念を示した。

トランプ大統領は一環して不正を否定し、自身は民主党による「魔女狩り」の犠牲者だと主張している。

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