ペンス米副大統領がイラク訪問、クルド人への支援継続を表明

[エルビル(イラク) 23日 ロイター] – 米国のペンス副大統領は23日、イラクを訪問し、反政府デモが広がる同国の情勢を巡ってマハディ首相と電話会談を行った後、クルド人自治区で自治政府トップに米国が変わらず支援し続けると表明した。安全保障上の理由からペンス氏のイラク入りは事前に公表されなかった。

ペンス氏が最初に向かったのは米軍部隊が駐留するイラクのアサド空軍基地で、感謝祭を前に改めて将兵らを激励。さらに記者団に「最近数週間続くイラクの政情不安に関してマハディ氏と話し合い、今なお見られる暴力や迫害を(これ以上起きるのを)避けるためにイラク政府が努力していると彼が明言し、平和的な抗議をする人々を守り、尊重すると約束した」と語った。

10月上旬に発生したバグダッドなどにおける反政府デモにより、これまでに数百人が死亡した。デモ隊は、貧困や医療不足などの問題を訴え、政治指導層が汚職に手を染め、国民を犠牲にして外国に便宜を図っていると主張し、政府との対話を求めている。

その後ペンス氏は、クルド人自治区の中心都市エルビルに移動し、自治政府のバルザニ議長に米国への協力に対する感謝と、今後も米国がクルド人を支援するというメッセージを伝えた。

トランプ大統領は先月、シリア北東部からの米軍引き揚げを突然発表。その結果、トルコによるクルド人攻撃を誘発したため、米国とともにイスラム国と戦ったクルド人への裏切り行為だとの批判が米議会の与野党双方から出ていた。

ただペンス氏はトランプ氏の意向を代弁する形で、戦火の中で生まれた米国民とクルド人の強い絆を確認したいとバルザニ氏に申し出た。ペンス氏は先にトルコ政府に掛け合い、シリアからクルド人部隊が撤退する猶予を得るための休戦協定もまとめている。

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