マレーシア首相、来年11月以降にアンワル氏と交代へ

[クアラルンプール 10日 ロイター] – マレーシアのマハティール首相(94)は10日、ロイターのインタビューに応じ、同国でアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を開催する来年11月以降に、首相職をアンワル元首相(72)に譲る意向を示した。

アンワル氏は先週、元側近に同性愛行為を強要しようとしたとの疑惑を否定した。

こうした疑惑が残る中でも、マハティール氏は「私は退いて彼にバトンを渡す。人々が彼を望まないのなら、それは彼らの問題だ。どのような疑惑があるかに関係なく、私は約束を果たす」と明言した。

ただマハティール氏は、APEC首脳会議前の首相交代は混乱をもたらすと指摘。来年12月に交代するのかとの質問には「時期が到来すれば、検討する」と述べるにとどめた。

盟友から宿敵に転じ再び手を組んだ両氏の波乱に満ちた関係が、マレーシアの政治をここ数十年にわたって形成してきた。アンワル氏は1993年から1998年までマハティール政権下で副首相を務めた。

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