米政府、米国と中国結ぶ航空便の運航停止見送り=関係筋

[ワシントン 28日 ロイター] – 米ホワイトハウスは28日、中国で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大への対応を巡り、中国と米国を結ぶ航空便の運航停止は見送ることを決めた。事情に詳しい関係筋が明らかにした。

航空会社や政府の関係者らによると、トランプ政権は新型肺炎対策に関する会合後、航空各社にこの決定を伝えたという。

米政府は新型肺炎に関する会合を毎日開いており、幅広い選択肢を検討してきた。当局者2人は、保健統計に基づき必要があると判断した場合に航空便の運航を一時禁止するという選択肢も含まれており、現時点でどの選択肢も排除していないと述べた。

共和党のトム・コットン上院議員は27日に政権側に中国発米国行きの商業便を即座に運航停止にするよう求めていた。

米ユナイテッド航空<UAL.O>などの航空会社は需要の減少を踏まえ、米国と中国を結ぶ便の一部を欠航にすると発表している。

新型肺炎による中国国内の死者は28日時点で132人となり、中国国外でも感染が広がっている。

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