新型肺炎検査拒否の帰国者、自宅待機を要請=加藤厚労相

[東京 30日 ロイター] – 加藤勝信厚労相は30日の参院予算委員会で、新型肺炎で封鎖された中国・武漢からのチャーター便による帰国者の中で検査を拒否した2人について、公共交通を使わずに自宅に戻っており、自宅待機するよう要請したことを明らかにした。

山本香苗委員(公)への答弁。

厚労相によると今回のチャーター便による帰国者に対しては、日本国内で検査を受けることを搭乗前に通知済みだが、今回の検査拒否者は「どうしても納得せず、これ以上わたしどもに法的権限がないため、自宅に戻った」という。加藤厚労相は「(2人は)自宅待機し、毎日健康状態をチェックし、連絡を取ることとした」と説明。安倍晋三首相は検査拒否について大変残念だと述べた。

一方、加藤厚労相は、新型肺炎への懸念を受けて「大きなイベントの開催自粛などを当局側から要請する状況ではない」と指摘、過剰反応をけん制した。新型肺炎を受けたマスクの品不足に関し「買いだめをせず必要量を購入してほしい」と述べた。

 

 

(竹本能文※)

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