WHO、新型肺炎で専門家チームを中国派遣へ 米も参加の公算

[ジュネーブ 3日 ロイター] – 世界保健機関(WHO)報道官は3日、新型コロナウイルスの発生源となった中国に多国籍の専門家チームが派遣されることを明らかにした。中国の習近平国家主席はこれまでにWHO率いる専門家チームの派遣に合意。WHOは米国の専門家も含まれるとしている。

WHOのタリク・ヤシャレビチ報道官はロイターの取材に対し「多国籍の専門家チームが週内にも中国に派遣される。中国とWHOはこれまでに派遣で合意している」とし、「派遣されるのはWHOが率いる国際的な専門家で構成するチームで、米疾病対策センター(CDC)が参加する可能性もある」と表明。チームには伝染病の専門家らが含まれ、中国側と協力し、どのような対応が世界的に必要か見極めるとした。

米保健福祉省(HHS)のコリン・マキフ氏はジュネーブのWHO本部でロイターの取材に対し、WHO、中国、米国を含む多くの国の間で協議が続けられているとし、近く何らかの情報が得られる可能性があると述べた。

このほか米CDCの予防接種・呼吸器疾患センターのナンシー・メッソニエ所長はこの日の電話会見で「最終的に決定され次第、中国に人員を派遣する。交渉はまだ継続しているが、許可が降り次第、派遣する」と語った。

中国外務省の華春瑩報道官は米国が自国民の退避のほか、渡航自粛を勧告したことなどでパニックが助長されているとして米国の対応を非難。米国は真っ先に大使館員の一部退去を示唆し、他国に先駆けて中国滞在者の入国を禁止したと主張し、大規模な支援も提供していないと批判した。

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