新型ウイルス、アジア太平洋ソブリン格付けの主要リスク=S&P

[ロンドン 4日 ロイター] – 格付け会社S&Pグローバル・レーティングは4日、中国で発生した新型コロナウイルスの感染拡大がアジア太平洋地域のソブリン格付けに対する主要なリスクとして台頭したと警告した。問題が長期化すれば自動車メーカーや銀行など格付けに影響が及ぶ可能性があるとの見方を示した。

S&Pのアナリストは報告書で「新型ウイルスが直ちに封じ込められなかった場合、アジア太平洋地域の多くの国・地域ですでに脆弱になっている財政状態が景気減速により一段と悪化する恐れがある」と警告した。

中国については、サービス消費が10%落ち込めば2020年の国内総生産(GDP)は約1.2%ポイント押し下げられると試算。中国の銀行部門については、公衆衛生上の問題が長期化すれば総不良債権比率は6%を上回る水準に上昇するとしたほか、自動車部門については、生産低迷が長期化すればメーカーの格付けに下向き圧力がかかるとの見方を示した。

▶ 続きを読む
関連記事
ペルー大統領選で保守派のケイコ・フジモリ氏が僅差で勝利。この結果は、アルゼンチンのミレイ大統領誕生など中南米全域で加速する「右傾化(保守の波)」を象徴しており、地域の政治潮流の転換点を描いている
フランス上院は6月29日、超ファストファッション小売業者に罰金を科す法案を可決した。SHEINやTemuなど中国系EC大手を念頭に、低価格衣料の大量販売による環境負荷を抑える狙いだ
米当局者は6月28日、米国とイランがホルムズ海峡の支配をめぐる攻撃を停止することで合意し、両国間の了解覚書(MOU)に関する技術協議を継続すると述べた。
欧州経済の低迷を機に、ケインズ主義の「節約のパラドックス」を痛烈に批判する論評。過剰消費と政府債務が招いたゾンビ国家化を指摘し、真の経済成長には安易な金融緩和ではなく、地道な「貯蓄と投資」こそが必要だと説く
国際決済銀行(BIS)は28日「年次経済報告(Annual Economic Report)」を発表し、現在の人工知能(AI)投資ブームにバブルリスクがあると警告した。