太平洋島しょ国の開発支援で豪州と連携へ=インドネシア大統領

[シドニー 10日 ロイター] – インドネシアのジョコ・ウィドド大統領は10日、オーストラリア議会で演説し、太平洋島しょ国の開発支援でオーストラリアと協力していきたいと表明した。

太平洋島しょ国を巡っては、中国が影響力の拡大を図っているが、インドネシアも経済支援や関係強化を目指している。同大統領は、中国ではなくオーストラリアと連携して影響力の拡大を図る方針を示した。

同大統領は「インドネシアとオーストラリアは、太平洋地域で発展を遂げているパートナーを支える必要がある。インドネシアは発展の課題を理解している」と表明。両国は気候変動や自然災害への対応を進めており、太平洋島しょ国と共通点があると訴えた。

インドネシアは昨年、複数の太平洋島しょ国と外交関係を樹立。フィジー、パプアニューギニアとの通商協定を目指しているほか、中小国の開発・災害支援に向け3兆ルピア(2億1906万ドル)の基金を設立した。

太平洋の島しょ国の間では、中国に資金援助を求める動きが広がっており、西側諸国は中国の影響力拡大を警戒している。

中国は経済開発を支援しているだけだとの立場を示している。

オーストラリアは、歴史的に太平洋の島しょ国に大きな影響力を持っているが、ここ数年、急速に外交活動を活発化させており、支援も増やしている。

 

 

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