WHO専門家、中国で今週末に調査開始 新型肺炎の経路など焦点

[ジュネーブ/ロンドン 14日 ロイター] – 世界保健機関(WHO)のテドロス事務総長は14日、WHOが主導する専門家チームが今週末に新型コロナウイルスの調査を開始すると発表した。

同チームはWHOが中国に派遣する専門家12人と中国側の専門家12人で構成される。米国の専門家も含まれる見通し。

テドロス事務総長は「新型コロナウイルスへの対応および中国内外における準備活動で次に取るべきステップについて、迅速に情報提供することが合同ミッションの目的だ」とし、「とりわけ、ウイルス感染経路や病気の重症度、対応措置への影響に関する理解に軸足を置く」と述べた。

中国保健当局者によると、新型ウイルスに感染した医療従事者は11日時点で1716人。うち6人が死亡した。

WHO緊急事態プログラム責任者のマイク・ライアン氏は、医療従事者の感染は1月第3もしくは第4週にピークに達したようで、感染例は過去2週間で急速に減少したと指摘した。

14日時点で、新型ウイルスによる中国国内の死者は1380人、感染者は6万3851人。中国国外では日本で確認された感染者数が最多となっている。

7月から開催が予定される東京五輪(オリンピック)については、ライアン氏は国際オリンピック委員会(IOC)などと定期的に連絡を取っているとしつつも、「IOCに対し何ら提言はしない。イベントの開催もしくは中止の要請はWHOの役割ではない」と述べた。

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