トルコ大統領、シリアでの軍事作戦開始は「時間の問題」と警告

[アンカラ/アンマン 19日 ロイター] – トルコのエルドアン大統領は19日、シリアのアサド政権軍が反体制派の拠点である北西部イドリブ県に進攻するのを止めるため、トルコ軍が軍事作戦を開始するのは「時間の問題」だと警告した。

トルコ軍は既に、イドリブに多数の兵士を投入。追加の部隊をシリアとの国境に向けて移動させており、トルコ軍とアサド政権軍が全面衝突する可能性が高まっている。

ただ、アサド政権軍を支援してきたロシアは、トルコ軍とシリア政権軍との衝突は想定される「最悪のケース」で、ロシアは情勢の悪化を阻止するために取り組むと表明した。

シリア政権軍は12月以降、北西部のイドリブとアレッポの両県で、反体制派武装勢力を一掃し、支配地域を回復するため猛攻を仕掛けてきた。ロシアは空爆を行うなどして政権軍を支援した。

エルドアン氏は与党議員らに対し、トルコ政府はロシアとの協議を継続する間も、イドリブを安全な地域にする確固たる決意があると表明。これまでの複数回の協議で、合意はまとまらなかったと明らかにした。

「政権軍は数日内にイドリブでの攻撃を停止する必要がある。これは最終警告だ」と強調。

「トルコは自国の作戦計画を実施するため、あらゆる準備を進めてきた。いつでも作戦を展開できる。つまり、イドリブでの攻撃は時間の問題だ」と語った。

エルドアン氏は、シリア政権側がイドリブから撤退する期限を2月末に設定していたが、前週末に前倒しする構えを見せている。

ただ、アサド政権軍に撤退の兆しは見られず、アサド大統領はトルコを後ろ盾とする反体制派勢力などがゆくゆくは敗北すると予想している。

関連記事
2020年以降、香港の自治が中国共産党によってさらに侵食されつつあるため、ワシントンは香港に対する政策を見直すよう求められている。米国のシンクタンクである「戦略国際問題研究所(CSIS)」は5月7日、「2020年以降の香港の自治権の侵食」というタイトルの報告書を公開した。同報告書は北京による香港支配の拡大を明確に描き、米国政府に対香港政策の見直しを促す40ページに及ぶ調査結果を発表した。
5月14日、メリーランド州、ネブラスカ州、西バージニア州で民主党と共和党の初選が行われた。前大統領ドナルド・トランプ氏と現職大統領ジョー・バイデン氏は選挙戦でいくつかの警告信号に直面したが、全体的な状況は安定していた。5月14日予備選挙のハイライト
反ユダヤ主義に対抗することを目的とした法案が米国下院で可決され、憲法修正第一条の権利に影響を及ぼす可能性について党派を超えた議論が巻き起こっている。反ユダヤ主義啓発法として知られるこの法案は、5月1日、321対91の賛成多数で米下院を通過した。
5月14日、英国バーミンガムで行われた安全保障会議で、英国と米国は、中共によるサイバー攻撃とスパイ活動が世界の安全に重大な影響を及ぼしていると指摘した。
ノースカロライナ州マチュース。 ドナルド・トランプが大統領選で共和党の推定候補者となって以来、全米世論調査での彼のリードは強くなっている。大きなアドバンテージを持つノースカロライナ州の地元保守派は、草の根運動の欠点を懸念している。