イタリア、北部州で16人の新型ウイルス患者を確認 初の国内感染

[ミラノ 21日 ロイター] – イタリアで21日、新たに16人の新型コロナウイルスの感染が確認された。

産業都市ミラノを抱える北部ロンバルディア州当局は同日朝、感染者6人を確認したと発表。初めての国内感染例とみられている。その後5人の医療関係者を含む8人の感染が確認され、同州での感染者は計14人となった。

いずれの患者も新型ウイルスの発生源とされる中国への渡航歴はないとされている。しかし、集中治療室に入院した38歳の男性は、中国に渡航した友人と会った後に発病した。

この友人は検査で陰性結果だったという。しかし医師らは、感染したものの症状が出ず、そのまま回復した可能性もあるとして調べている。

また、ロンバルディア州と隣接するベネト州では2人の陽性結果が確認された。しかし、医師らは確定はまだとしている。

イタリア当局はミラノの南東約60キロにある3つの市町村の住民に対し自宅にとどまるよう要請。感染患者と接触があった100人を超える住民に対しウイルス検査を実施している。

イタリアではこれまでに3人の感染が確認されていた。2人は中国・湖北省武漢からの旅行者、1人はチャーター便で武漢から退避したイタリア人だった。当局は感染患者と接触があった人の大部分は把握できているとしており、コンテ首相は接触があった住民に隔離を義務付けていることを明らかにした。

関連記事
豪州シドニーのシドニー国際水泳センターで13日、ソーラーパネルが炎上し、数百人の学生を含む2500人以上が避難した。ニューサウスウェールズ州消防救助隊が出火の原因について調査している。
8940億ドルの2025会計年度国防予算を議会が今後数週間で審議する予定だ。ロバート・ピーターズ氏は、ロシアの戦術核兵器の優位性は「最も緊急の注意を要する」と述べた。
ロシアが最近行った戦術核兵器使用の威嚇を一見すると軽視されがちだが、「ウクライナ国外」の英軍施設への攻撃という状況は、あからさまな警戒とまではいかないまでも、注目を集めるものだ。
バイデン政権は、イスラエルへの一部の軍需品の納入を遅らせている。ロイド・オースティン米国防長官は5月8日、上院歳出委員会の公聴会で、イスラエルによるガザ南部ラファ包囲の可能性を考慮し、国防総省がイスラエルへの武器輸送計画を一部見直していると発言した。
世界中で、授業中の携帯電話使用を禁止する学校が増加している。