豪の財政黒字化目標、新型ウイルスの影響で未達も=首相

[シドニー 25日 ロイター] – オーストラリアのモリソン首相は25日、2019/20年度(20年6月終了)に財政収支を約10年ぶりに黒字化するとの公約について、中国での新型コロナウイルス感染拡大の経済的影響で達成できない可能性があるとの見方を示した。

政府は同年度の財政黒字見通しを当初、71億豪ドル(47億1000万米ドル)としていたが、昨年12月に歳入の減少を理由に50億豪ドルの黒字に引き下げた。

ただ、同国の最大の輸出市場である中国での新型コロナウイルス流行を受け、見通しの再修正が必要になるとみられる。

モリソン首相は「昨年5月の予算公表時には誰もコロナウイルスが流行するとは思っていなかった。世界的に未知のショックが起きている」と述べた。

予算への影響を軽減する措置の選択肢について問われると「非常に限られている」と応じた。

フライデンバーグ財務相は、新型ウイルスの影響に関する推計をまとめているとしたが、昨年から続いた大規模な森林火災の影響を上回るだろうと予想した。森林火災は第1・四半期の経済成長率を0.1─0.4%ポイント押し下げると推定されている。

オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)のロウ総裁は今月初め、新型コロナウイルスは第1・四半期の成長率を0.2%ポイント押し下げる可能性があるとの見方を示している。

豪州は2月1日以来、直近の2週間に中国への渡航歴がある外国人の入国を全面的に禁止した。この結果、豪州に留学中の多数の外国人学生が入国を拒まれ、授業を受けられない状況となっっている。

外国人留学生が豪州にもたらす経済効果は年間約350億豪ドルで、中国からの学生がその約3分の1を占めている。

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