トランプ米大統領、アフガン和平巡りタリバン幹部と電話会談

[カブール/ワシントン 3日 ロイター] – トランプ米大統領は3日、アフガニスタン反政府武装勢力タリバンの政治指導者であるバラダル師と電話会談した。

会談は35分間で、2001年の米同時多発攻撃後から敵対してきたタリバン側と米大統領が直接話したのは初めてとみられる。

トランプ氏は記者団に「タリバン側指導者ときょう、非常に良い会話ができた」と述べ、アフガンで続く戦争について「タリバンは終結を望んでおり、われわれも終結を目指している。関係は非常に良好だ」と語った。

トランプ氏は、具体的な内容にはほとんど言及せず、バラダル師との会談が初めてだったかについてコメントを控えた。

タリバンの報道官は声明で、バラダル師は和平合意を巡って譲歩していないことを示唆した。会談でバラダル師はトランプ氏に対して、和平合意における全事項ができるだけ早期に履行されることがアフガニスタン人の権利であり、それによりアフガンに平和が訪れる、と伝えたという。

米国とタリバンは2月29日、和平合意に調印した。トランプ氏はアフガン撤退を政策の優先課題としており、和平合意はトランプ氏の再選を後押しする可能性がある。

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