豪、新型ウイルスで2人目の死者 第1四半期成長率下押し見込む

[シドニー 5日 ロイター] – 豪政府は5日、新型コロナウイルス感染による2人目の死者を確認したと発表した。国内感染による初めての死者だった。財務省の高官はまた、新型ウイルスの問題が第1・四半期の経済成長率を0.5%ポイント以上押し下げると予想した。

死亡したのは高齢の女性で、利用している高齢者用施設の従業員から感染した。同女性を含めると国内の感染者数は52人に増えた。

感染者の大半はクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」から下船後、政府が派遣したチャーター機で帰国した人たち。ただ、少なくとも5人の国内感染が報告されていることから、感染拡大が加速するとの懸念が強まっている。

ケネディー財務副大臣は議会の委員会で、新型ウイルスによる経済への長期的な影響を判断するのは時期尚早だが、短期的な影響は大きいと指摘。「第1・四半期の成長率を少なくとも0.5%ポイント押し下げると現段階で見込んでいる」と述べた。

オーストラリア準備銀行(中銀)も同様の予想を示している。

ケネディー氏は、成長見通しは、観光産業や留学生受け入れなど教育サービス輸出、為替相場への影響を踏まえたと説明した。

一方、フライデンバーグ財務相は、数日内に公表される見通しの財政刺激策が数十億ドル規模に上り、新型ウイルスの影響を最も受けている分野が対象になると表明。「非常に大きいショック」がもたらされていると指摘した。

豪国家安全保障会議は5日に会合を開き、渡航制限の対象をさらに拡大する可能性について協議する見通し。事情に詳しい関係筋が明らかにした。地元メディアは、イタリアと韓国への渡航歴がある人を新たに対象に加える可能性があると報じた。

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