仏政府の決定に関わらず予定通り工場建設=ファーウェイ幹部

[パリ 4日 ロイター] – 中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の幹部は4日、次世代通信規格「5G」向け製品の採用に関するフランス政府の決定がどのようなものであっても、予定通りフランスに工場を建設すると述べた。●以下既出

ファーウェイの梁華会長は先週、欧州で初めてとなる5G向け製品の製造工場をフランスに建設する計画を発表した。●ここまで

同社のフランス部門幹部、Minggang Zhang氏はロイターの取材に対して「フランス政府の決定がどのようなものであっても同国に工場を建設する」と強調した。

先週工場建設計画を発表した際に同社は、第1弾として2億ユーロ(2億2300万ドル)を投資するとし、500人分の雇用が創出されると説明した。

ルメール仏財務相は4日、ファーウェイの工場建設計画が、5G向け製品メーカー主要3社に対する政府の方針に影響を及ぼすことはないと述べた。

ファーウェイ、ノキア、エリクソンは書類上、フランス国内での事業展開が認められている。ただ、通信業界関係者は、ファーウェイの事業展開が認められない可能性があると指摘している。

ルメール氏は、ファーウェイの工場建設計画などが、今後の5G入札でフランス政府の快諾を取り付けるための行為だと考えているか、と質問された際、「5Gに関するわれわれの立場は非常に明確だ。中国企業であれ、米国企業であれ、どの企業に対しても差別をすることはない」と述べ、政府はセキュリティーや戦略面での利点を考慮していると説明した。

 

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