中共ウイルス、武漢で患者が治療後死亡「退院前2回の検査も陰性」
中国メディア「澎湃新聞」3月4日付によると、武漢市民の李亮さん(36)が2月26日に市の臨時医療施設から退院した後、3月2日、経過観察先のホテルで死亡した。
李さんの妻、梅さんは澎湃新聞に、武漢市衛生健康委員会が出した「住民死亡医学証明(推断)書」を提供した。これによれば、李さんは中共ウイルス(新型コロナウイルス)による肺炎に再び感染したと診断され、死因は呼吸不全だった。
李さんは2月12日、新型肺炎の軽症患者を受け入れる市の臨時医療施設、漢陽方艙医院に入院し、治療を受けた。同月26日、施設の医師らの診断で李さんは退院を許された。同日、退院者は14日間の経過観察を必要とするため、李さんは指定のホテルに宿泊した。
梅さんによると、李さんはその1~2日後、胃に違和感を覚えたという。3月2日午前、李さんは梅さんとのテレビ電話で、再び体調不良を訴えた。この時、ちょうど医師がホテルに入り、李さんを診察した。医師は梅さんに、李さんは「精神的なストレスを感じているのかもしれない」と話した。しかし、その直後に李さんは最寄りの病院に運ばれて、同日午後5時ごろ死亡した。
梅さんが提供した2月25日付の退院報告では、李さんの体温は3日間連続平熱で、呼吸器の症状が顕著に回復したほか、2回の核酸検査はいずれも陰性だった。
澎湃新聞が報道を行った後、中国政府系メディア「新京報」など複数のメディアが相次いで転載した。しかし、現在澎湃新聞をはじめ、各メディアはこの報道を取り下げた。
インターネット上では、この報道に関して動揺が広がった。
ネットユーザーらは「このニュースを読んで恐怖を感じた」「恐ろしすぎる!回復して退院した人は皆、まだ危険状態にいるのではないか?」「なぜ突然、死んでしまったのか?救命治療も受けられなかった。少なくとも症状はあったはずだ」「退院の基準が低すぎたのでは」と次々に投稿した。
また、「なぜ澎湃新聞も報道を取り下げたのか?人に言えない秘密でもあるのか?」と当局の報道規制を批判するネットユーザーもいる。
一方、中国メディア「中国新聞週刊」3月3日の報道では、武漢大学人民病院の呼吸器および救命救急医学科の准主任医師、張旃(チョウ セン)准教授は「われわれの退院基準は緩すぎる」と訴えた。
国家衛生健康委員会が公布した『新型肺炎の診断と治療方案(試行第6版)』の隔離解除と退院基準の第4条には、「呼吸器検体の核酸検査を2回連続行い(検体採取は少なくとも1日を置く)、結果が陰性である」と記されている。
四川省成都市、武漢市、広東省など各地では、患者が退院して2週間後の検査で再び陽性反応が出たことに、張准教授は「核酸検査を3回連続行うように」と提案し、退院基準をより厳しくすべきだとの見方を示した。
張准教授は、中共ウイルスに感染した医療従事者44人を対象に研究を行ってきた。2回の検査で陰性となったこの44人の中の26人は、3回目の核酸検査で陽性になったという。
(翻訳編集・張哲)