国際人権団体フリーダム・ハウスは年次報告で、中国共産党はますます抑圧的になっていると分析した。写真は2月19日、武漢の病院を独自報道したことで拘束された市民ジャーナリストの解放を訴える香港市民(GettyImage)

中国共産党、ますます抑圧的に=フリーダム・ハウス年次報告

国際人権団体フリーダム・ハウスは3月4日、年次報告書「世界の自由度2020」の中で、世界全体の自由度は低下しているとの分析を示した。中国は、自国民への残酷な弾圧のみならず、他国の選挙と政治に干渉しており、自由度最悪レベル15カ国のうちの一つだと評した。

報告書は国民の政治的権利や社会の自由度などを基準に、195カ国の「自由度」を評価した。その結果、49カ国が「自由ではない」、63カ国が「限定された自由がある」だった。この10年間で、自由な国の割合は3%減少した。日本は100点中96点だった。

2019年では64カ国で国民の政治的権利や自由度の状況が悪化したのに対し、37カ国では状況が改善した。香港は、警察と親中国共産党政府が市民の抗議活動を暴力的に鎮圧したことで、自由度が4ポイント低下した。

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