新型コロナ、メディアが誇張=ブラジル大統領

[マイアミ 10日 ロイター] – ブラジルのボルソナロ大統領は10日、新型コロナウイルスの感染拡大を巡る状況はメディアで報じられているほどではないとの見解を示し、金融市場の混乱は「幻想」の結果で危機ではないと指摘した。

訪米中のボルソナロ氏はマイアミで講演し、「過去1年間には危機もあったが、その多くは幻想だ。コロナウイルスは主要メディアが報じているようなものではない」と語った。

9日の原油価格急落についても、メディアがあおったとの見方を示した。

「一部のメディアが原油価格の下落を危機に転換させた。30%上昇よりも30%下落のほうが(見出しとして)良いのは分かるが、これは危機ではない」と述べた。

また「株式市場で問題があるのは明らかだが、こうしたことは時々起きる。きょうの市場は回復の兆しを示している」と指摘した。

ブラジル市場のボベスパ株価指数<.BVSP>は9日、新型ウイルスを巡る懸念や原油急落を受け、12.3%値下がりし、1998年10月以来の大幅な下落率を記録した。ただ、10日は7%反発した。

ボルソナロ氏はまた、トランプ米大統領が二国間自由貿易協定の締結に前向きな姿勢を示したと述べ、協議が近く開始されるとの見通しを示した。

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